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香肌文庫 第121回 診察と人相学③法令線

これまでの稿の中で今でもアクセスされることが多いのが「診察と人相学」です。
第30回人中の話第42回耳の話
こんなにも人相学というものに興味を持っている方が多いのは驚きでした。
そこで今回は第三弾として法令線の話をしたいと思います。
法令線とは小鼻の上から口の両端を通って顎の方へ伸びるシワを言います。
最近はエステなどでこのシワを目立たなくするという広告をよく見ます。鍼灸の世界でも美容鍼灸という名目でやっている所が増えてきました。私も美容に鍼灸を取り入れることに反対ではありませんが、ただ顔に鍼を刺すことによって法令線が目立たなくなるとは思えません。なぜなら法令線は単なる老化
シワではなく、その人の人生の履歴書であり予定表でもあるからです。
人相学としての法令線は部下運、自立、権力などを表します。ですから子供には表れず、20代頃から薄く出始め、40歳以降に深くはっきりと出てきます。自立や権力ということから男性の方がはっきりと出てきます。年を取っても法令線が薄かったり表れない男性は、会社であまりうだつが上がりません。部下も持てず自立心がないため下働きで一生を終えます。(※立派な人生と思います)
女性なのにこの法令線が深くはっきりと刻まれる人は夫より権力があります。また、後家相と言って夫と離別して女主人になったり、養子をもらったりします。
若い時から法令線がはっきりと出る人は両親等からの援助がなく、若い時から自力で苦労する運命となります。これらが法令線の人相学的な見方です。

次に病気の診察としての見方ですが、この法令線を両脚として、鼻がお腹、眉毛を両腕、眉間を頭部として人体を想定します。これを「小人形法」と言います。例えば右の法令線に傷やホクロが出来たりすると、右足のケガや病に注意する必要があったり、すでに障害があると見ます。その他の部位も人体に相当させて診ます。(下図参照)


第121回香肌文庫 2016.3.1

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