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香肌文庫 第42回 診察と人相学② 耳の話 

診察と人相学の第二回目として今回は耳について書きたいと思います。
私達の体はいくつかの臓器が互いに拮抗と協力をしながら生命活動を営んでいます。その中でも心臓と腎臓の関係というものは南と北、昼と夜といったような両極的な関係となっており、最も代表的な拮抗関係と言えます。具体的に言うと、血液を巡らして体温を上げるのが心臓ですが、高くなりすぎないようにセーブしているのが腎臓です。つまり心臓が機能低下すると冷えてしまい、腎臓が機能低下すると高熱となります。心臓と腎臓のバランスがとれているのがもちろん理想ですが、健康な人でも体質的・遺伝的にどちらかが勝っている場合が多いのです。この心臓と腎臓のバランスを見れる所が耳です。
耳は全体としては腎臓の力を表しているのですが、心臓が勝っている場合は天輪と呼ばれる耳の上部が発達しています。逆に腎臓の方が勝っている場合は耳珠俗に言う耳タブが発達しています。上部の発達したタイプは心臓を過労しやすく循環器系統、下部の発達したタイプは腎臓を過労しやすく内分泌系や泌尿器、生殖器系統の病に注意というように推察できるのです。性質的には両者を一言で表せば、上部発達は理想主義、下部発達は現実主義と言えます。上部発達タイプは知力があって創造力も優れていますがせっかちで気の短い所があります。下部発達タイプはアイデアというより堅実にコツコツ運を開いて行くタイプです。晩年型と言えます。温和な人柄ですが少々愚鈍な面もあります。
最後になりますが、上部も下部もバランスよく発達している耳が最高であり、その典型が仏像の耳です。
注 心臓・腎臓ともに東洋の陰陽五行学的な見方であり、現代医学的な解釈とは異なります。  

第42回香肌文庫 2009.4.1

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