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香肌文庫 第30回 診察と人相学 人中の話

東洋医学の診察で患者の顔色や形などから体質や病気を予測することを望診と言います。望診は人相学が元になっているものが多くあります。今回はその中から「人中」について書きたいと思います。
人中とは鼻の下と上唇を結ぶ縦の溝のことをいいます。人中は女性では子宮・卵管、男性では精管・膀胱の状態を表している所と言われています。特に女性の妊娠・出産について重視されます。
人中の溝が長くて深くハッキリと刻まれている人は妊娠・出産がスムーズと言われています。逆に溝が細かったり、浅い人は不妊症また難産の場合が多いようです。人中に傷や腫物があると子宮疾患になりやすいとも言われています。人中の溝がほとんどない人は子供に恵まれないことが多いようです。

しかし不思議なもので、人中の形が悪い人は不妊や難産の原因となりやすい不摂生をしている場合が多いようです。易者も人相は変化すると言っています。形の悪い人中でも生活習慣を整え、健康に心がければきっと好転します。
最後に人中の真中には「水溝」というツボがあります。卒倒など意識を失った人に鍼を刺して意識を回復させるツボです。男女それぞれの急所に刺激を与えるのと同じ作用があるのでしょう。 

第30回香肌文庫 2008.3.1

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