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香肌文庫 第27回 風邪を引かない方法

暖かさで紅葉が遅れているというニュースの後は記録的な早雪、11月のインフルエンザ流行です。最近の四季は狂想曲です…。
そこで今回は風邪やインフルエンザに負けない方法を紹介したいと思います。
まずは第一回「東洋医学の方程式」を見て下さい。五臓に肝・心・脾・肺・腎とあり、それぞれ春・夏・秋・冬と対応しているのが分かります。これは季節によってどの臓が主体となり働いているのかを教えています。
これから冬になりますが、冬に主体的に働くのは腎臓です。寒い環境で力を発揮できるということです。腎臓の働きは内燃力と言って表面を固く閉ざし、内で悶々と燃えているのです。寒いと鳥肌が立ち、毛穴を閉じて体温の発散と外邪の侵入を防ぐ働きです。外敵に襲われないように背中をまるめてひっそりしている姿と同じです。
以上のようなことを考えると、風邪やインフルエンザになりやすい原因の一つとして、“温かくし過ぎる”ということが言えます。部屋は暖房でポカポカ、外出は厚着でブカブカというような生活では腎臓が働けません。常にお風呂あがりの湯冷めしやすい状態にあると言えます。かえって無防備になっているということです。また温かくし過ぎると、春に主役となるはずの肝臓が起こされてしまいリズムが狂ってしまいます。冬は少々寒いくらいの生活が健康的であると私は思います。
もちろん風邪を引いてしまったら温かくすることは言うまでもありません。

注 東洋医学で言う腎臓は現代医学で言う腎臓とは解釈が異なります。

第27回香肌文庫 2007.11.1

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