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香肌文庫 第1回 東洋医学の方程式~五行論

古代中国に生まれた「五行」という考えは、自然界に存在する万物は全て五つの要素から成り立っているというものであり、医学に限らずあらゆる分野の原理になってきました。
ここでは医学に関係するものを抜粋し表にしてみました。
五行
五臓
五腑 小腸 大腸 膀胱
五季 春・午前 夏・正午 土用・午後 秋・夕方 冬・夜間
五志
五悪 湿
五体 血脈 肌肉 皮膚
五穴
五色
五味

例えば五臓の内で「肝」を例にとってみますと、「肝臓は、胆のうと関係しており、一日では朝、季節では春に最も盛んに働き、またその時に病気も出やすい。怒ってばかりいたり、風にあたり過ぎると悪くなりやすく、症状としては筋肉の引きつりや目の疲れなどを伴い、顔色は青くなる。酸っぱい食物は肝臓に良いが食べ過ぎると逆に肝臓の負担となる。
これは一例ですが、現代の臨床でもかなり正確であり、古代にこのような原理が分かった先人達には頭が下がります。

第1回香肌文庫 2004年

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