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第214回 最後の一秒 

師走となりました。一年を振り返り来年を想う月ですが、過去と未来は陰陽関係になっています。
第212回のブログで「形あるものは陰」「形無いものは陽」であると説明しました。過去は実際の出来事として形になっているので陰、未来はまだ見えず形になっていないので陽です。さらに形(陰)は見えない働き(陽)が作るとも説明しました。つまり、形になってしまった過去は変えられないと思ったら大きな間違いで、見えない陽の働きで過去を変えることができるのです。陰陽論で考える限り結果を作るのは未来ということになりますが、これは認識した通りの結果になるという量子学の二重スリット実験にも似ています。

それでは過去を変える見えない陽の働きとは何か?その正体は「感情」です。東洋医学では陽である感情が陰である五臓にも影響を及ぼすとしています。怒は肝、笑は心、憂は脾、悲は肺、恐は腎、感情が五臓を良くも悪くもします。そして感情の変化がすぐ胃痛や便秘を起こすように、陽の働きは一瞬で形に影響を及ぼします。
例えば職場の上司がすごく嫌な奴でストレスになっていたとします。もし休日に街でこの上司が子供に優しく話しかけ、奥さんの荷物を持ってあげている姿を見たらどうでしょう?一瞬にして「案外いい人」に変わります。また、緊迫した会議の途中で誰かがオナラをしたらどうでしょう?一瞬にして場が和みます。どんな悲しいこと、悔しいことも感情によって一瞬で形を変化させることができるのです。

さて、今年最後のブログとなりました。「つらい一年だったなあ…」という人は、今からでも良かった一年に変えられます。過去は未来で作れます。自己暗示とか錯覚など変な用語を持ち出さないで下さい。
この世に絶対の形はなく、感情で形を決めているだけです。形は一秒で変わります。
終わり良ければ総て良し。一年間ありがとうございました。メリークリスマス、そして良いお年を!



第214回香肌文庫 2023.12.1

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