小腸は臓器の中でも病気になりにくいのですが、その理由は小腸の粘膜細胞が3日ほどで脱落、再生を繰り返すからです。私たちの中でも病気になりにくい人は、常に忙しく動き回り、嫌なことがあってもすぐに気持ちを切り替えられる小腸のような人と言えます。溜まった水は腐るが、流れる水は腐らないのと同じで、人が病気や不幸になってしまうのも、留まってしまうことで腐敗するからと言えます。

役職も長く留まると腐敗しやすいですし、常に新しい考えや人を取り入れない会社は廃れてしまいます。
創業数百年の老舗でも時代に合わせて微妙に脱落再生をしているから生き残っています。
最近は開運のために断捨離する人も多いですが、店でも過剰在庫を持つと貧乏神が発生し、売上が落ちると言われています。これらも同じ原理です。
人でも組織でも、健康で運の良いものは例外なく新陳代謝が良好です。
私たちは過去の事は潔く捨て去り、常に前向きに生きないと腐敗するように設計されています。
新しいスタートの月を迎えたことですし、小腸を見習って元気よく行きたいと思います。
第98回小腸に習う

第182回香肌文庫　2021.4.1