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香肌文庫 第129回 コレステロールは無理に下げるな

首都圏在住の方はご存じでしょうが、中央線とは非常に人身事故が多い路線で、中でも飛び込み自殺が半数以上を占めているそうです。そのため"呪われた路線"と囁く人もいます。
数年前、この呪われた路線での自殺者について調べた人がいました。と言っても霊能者でも陰陽師でもなく、帝京大学医学部の教授です。この教授がJR東日本と共同して調査したのですが、その結果驚くべきことが分かったのです。
それは飛び込み自殺した55才~60才の男性の約9割が「コレステロール降下薬」を飲んでいたということが判明したのです。この事実から、コレステロール降下薬→うつ病誘発が疑われるようになります。
そもそもコレステロールが悪者になった発端は、本来草食のウサギに無理に肉や卵を与えた結果を人間に適用したというのです。それも100年も前に行われた実験です。こんなお粗末な実験結果から出た説が今だに信じられているのです。先の帝京大学の教授以外にも無理にコレステロールを下げることに対して警笛を鳴らしている医師やコレステロール悪玉説を覆す実験結果は少なからず存在します。
例えば、5万人に対してコレステロールと心臓病の関係を調べた調査があるのですが、調査の結果、死亡率が最も低いのはコレステロール値が240~260のグループだったことが分かり、220という基準値を見直すべきだとの意見も出ているのです。それ以外にも、コレステロール値が下がると免疫細胞の働きが弱まるため癌になりやすいということも科学的に証明されています。それなのにコレステロールを下げることに対する疑問はなぜか公にはされません。
コレステロール降下薬の市場規模は数千億円とも言われ、生産量の半分以上を日本人が消費しているそうです。肉食の多い欧米人を差し置いてです。週刊誌などでは製薬会社の利権が取り沙汰されていますが信じざるを得ません。

そうかと言ってコレステロール値が増えれば増えるほど良いというわけではありません。
高血圧や心臓病の要因になることも本当です。コレステロール含有率の高い食品を調べてみますと、鶏卵をはじめ、すじこ、イクラ、たらこなどの魚卵やレバーが目立って高いことが分かります。これらの食品を過剰に摂取すると血中のコレステロールを増やし動脈硬化を招くというのですが、これは方位学で言う五黄殺を犯すのと同じ行為なのです。卵黄や魚卵、レバーはまさに五黄の気を持つ食べ物であり、五黄の気は生命にとって栄養にも毒にもなります。コレステロールも細胞膜の構成やホルモンの原料になるなど、生命維持には不可欠なものでありながら、増えすぎると弊害となります。五黄の方位を犯すのも五黄の食べ物を過剰摂取するのも同じ五黄殺なのです。
いずれにせよ、コレステロールは偏らない食生活と運動が第一で、無理矢理に薬で下げることには慎重になった方が良さそうですね。引き続き食欲の秋を楽しみたいと思います。

※五黄については「第82回黄色い親分」参考

第129回香肌文庫 2016.11.1

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