上実下虚の症状(高血圧)
しかし、暖房とは厄介なもので、暖めど暖めど熱気は天井に昇ってしまい、足元はいつも冷え冷えです…。
さて、私達の体がこのような部屋の状態になってしまうことを東洋医学では「上実下虚」とか「逆気」と言い、万病の元とされています。冷えるだけでなく、疲労が重なり抵抗力が弱まっても起こります。上実下虚の症状は、単に足腰が冷えて顔がのぼせるといった軽いものから頭痛、肩こり、高血圧、顔頭の吹出物、歯痛などがあり、脳溢血などは最も重症なものと言えます。いずれにしても対処・予防は下半身の血行をよくし、冷やさないようにすることです。
鍼灸も主に足腰に施術をします。そうすれば上半身はクールダウンします。
本来健康な体というものは、昇ろうとする熱気を引き下げ、下降する冷気を押し
上げるという力があります。これが抵抗力であり、生命力の姿なのです。俗に頭寒足熱とも言います。