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香肌文庫 第86回 う・ら・ら

少し前に「家政婦のミタ」という人気TVドラマがありました。この中で相武紗季さん演じる「うらら」という女性がいたのですが、彼女はいつもドジばかりやらかし、義兄の家族から厄介がられているんです。しかし、理由があってうららが義兄家族の前から姿を消すのですが、うららがいなくなったとたんに家族に次々とトラブルが発生するのです。
この時はじめて家族は「うららちゃんは私達を災難から救ってくれる守り神だったんだ…」と気付くのです。
こういう人ってドラマの世界だけでなく、実社会にも存在しているんです。
私はこの四月で鍼灸師になってからちょうど二十年目となるんですが、これまで様々な方とお会いすることができました。しかし決して気の合う人ばかりではありません。未熟者の私ゆえ時には「うわっ、この人苦手…」「何でウチに来たんだろう…」などと思ってしまうこともありました。しかしこういう場合、その人をつっぱねるような接し方をしたり、来院を拒むようなことをすると決まって利用者が減ったり、他の事でクレームがあったり、さらに輪をかけた個性的な方とご対面したりすることになるんです…。
こういった人って実は「うらら」なんですね。倉に住み着いて米を狙うネズミを片付けてくれるアオダイショウなんです。
病でもアレルギー体質の人はガンになりにくいと言われていますが、そう考えるとアレルギーもうららです。
皆さんの会社や学校にもうららがいるのではないでしょうか?もしいれば心の中で感謝し、労いの言葉でもかけてあげて下さい。後々別人に見えてきます。間違っても「追い出してやろう」とか「利用してやろう」などと考えないで下さい。そんなことをすれば自分自身の運気が低下します。反対に自分がうららになって厄介引き受け役になることもあります。その時は決して逃げないことです。逃げるとまたどこかで同じ境遇が巡って来ます。うららは必ず時が来て終わります。時の目安は今の状況が苦痛に思えなくなった頃です。治り難い病気も「病と共に生きていこう」などと思えた瞬間から好転したりするものです。

四月から新しい環境でスタートする方も多いと思います。そこにいる「アノヤロウ」はうららかも知れません。あなたを守ってくれるうらら、成長させてくれるうららを大事にして下さい。  
さて、当院のある地域は桜の見ごろを迎えております。待ちわびていた春うららがやってきました。

第86回香肌文庫 2013.4.1

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