平年よりも一週間近く早い梅雨入りとなりました。なくてはならない恵みの雨ですが、体調的にはなんとなく“ダルク”なりがちな季節です。
ところで我々が何気なく使っている“ダルイ”という表現、いったい体がどういう状態になっているのでしょう？
これは体の気圧が低くなっている状態で起こります。分かりやすく言いますと、タイヤの空気が少ない自転車をこいでいるのと同じです。とても重たく感じます。空気の減った弾かないボールと考えてもよいでしょう。つまり低気圧が近づくと体も圧力が低くなるのです。自然界の一部である我々の体は気圧の変化に影響を受けます。それでも人間にはホメオスタシス(恒常性)があるので健康な人はさほど影響は受けませんが、抵抗力が落ちていると不調となります。ダルイだけでなく、雨の前に頭痛がするという方も多くみえます。また関節の症状がある方も痛みが出やすくなります。関節は構造的に空洞になっているため気圧の影響を受けやすいのです。リウマチの方もこの時期が一番辛いようです。

低気圧によるダルサは軽いものなら晴天になれば治るので心配いりません。はやく元気になりたい方はゆっくり休むよりもスポーツで汗を流した方がよいでしょう。それでもダメなら鍼灸院です…。　
皆さんの空気圧はいかがですか？

第33回香肌文庫　2008.6.1