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第230回 二人で一つ

右眼の視力だけ極端に悪いので右側だけ度を入れた眼鏡は作れないものかと眼鏡屋に相談に行ったのですが、やめた方がいいと言われました。眼というものは左右が単独で成り立っているのではなく、左眼で視た情報と右眼で視た情報が交叉され、左右補い合って両目の視力が出来るそうです。
つまり左眼がそれほど悪くなければ調度よく折り合いつけてくれるので無理に作らない方が良いとのことでした。
私も無知だったわけですが、なるほど鍼灸治療もこれと同じことをしています。

例えば右膝が痛い場合、右膝のツボだけを使っても残り20%が良くなりません。あとの20%は痛くもない左膝のツボを使うのです。腰痛や偏頭痛も同じです。この技法を巨刺とか繆刺と言います。健側が患側を助けるのです。視力のように左右が補い合います。このような両側現象は日常でもよく見られます。当院には時々おねしょの子供が小児鍼に来るのですが、中々治らない子供の場合必ずといっていいほど親まで神経質になって病んでいます。おねしょしても寛大に笑い飛ばすような態度に親が改めるだけで快方に向かいます。この場合親子で左右の法則が働くからです。
大体において喘息など体の弱い子供の親は心配し過ぎて一緒に病んでいる場合が多いのです。心配は親心ではありますが、共に病んではいけません。元気も電流と同じで陽(+)から陰(-)へ流れます。親が陰気になっていると子供も救われません。

このブログを書いていて高倉健主演の「ホタル」という映画を思い出しました。健さん演じる主人公が病気の妻に自身の腎臓を移植する際に言った「二人で一つの命じゃろが…」というセリフ、泣けますね…。
でも皆さんの現実はどうでしょう?「どっか行って来なさいよ!」「なんで一緒になったのかしら…」「墓まで一緒なんてうんざり」 
さて、桜が咲きました。とりあえず花見に行きましょう!一人で…。 

第230回香肌文庫 2025.4.1

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