香肌文庫 第22回 鍼灸ってクセになるの?
「鍼灸ってクセになるのですか?」このような質問に出会うことがあります。安心して下さい。鍼灸はクセにはなりません。このような疑問をいだく理由としては、健康であっても鍼灸治療を受ける方が多くみえるからではないでしょうか。病気でもないのに治療しているのはクセになっているからだと早とちりしてしまうのでしょう。確かにお医者さんに診てもらうときは、病気の時に限られています。病気でもないのに薬を下さい、注射をして下さいという人はいません。
ところが鍼灸は少し違います。これは東洋医学の最も優れた点の一つなのですが、鍼灸治療は病気の時だけでなく、病気の予防と健康の維持に効力が発揮できるのです。鍼灸治療には体のバランスを整える働きがあるため、疲れ気味のときや気候の変化で体調を崩さないように予防することができるのです。このような鍼灸の素晴らしさを実際に肌で感じた方は、健康なときでも定期的に通院するようになります。鍼灸のことを知らない人がみるとまるでクセになったようにみえるのでしょう。クセというと悪い意味では中毒性や習慣性を考えますが、鍼灸には中毒性も習慣性もありません。病気になったら治療するのは当然と思っている人でも、病気になる前の体の調整には案外無神経になりやすいものです。しかし、現在の社会は肉体的にも精神的にもストレスがたまりやすい時代ですから、現代人のほとんどは半病人と言えます。病気になってから大金をかけて治療するよりも、病気になりにくい体をつくる方が賢明です。
健康ブームいわれる昨今、鍼灸が注目を集める理由の一つは、この病気予防の効果があるからなのです。
第22回香肌文庫 2007年
ところが鍼灸は少し違います。これは東洋医学の最も優れた点の一つなのですが、鍼灸治療は病気の時だけでなく、病気の予防と健康の維持に効力が発揮できるのです。鍼灸治療には体のバランスを整える働きがあるため、疲れ気味のときや気候の変化で体調を崩さないように予防することができるのです。このような鍼灸の素晴らしさを実際に肌で感じた方は、健康なときでも定期的に通院するようになります。鍼灸のことを知らない人がみるとまるでクセになったようにみえるのでしょう。クセというと悪い意味では中毒性や習慣性を考えますが、鍼灸には中毒性も習慣性もありません。病気になったら治療するのは当然と思っている人でも、病気になる前の体の調整には案外無神経になりやすいものです。しかし、現在の社会は肉体的にも精神的にもストレスがたまりやすい時代ですから、現代人のほとんどは半病人と言えます。病気になってから大金をかけて治療するよりも、病気になりにくい体をつくる方が賢明です。
健康ブームいわれる昨今、鍼灸が注目を集める理由の一つは、この病気予防の効果があるからなのです。
第22回香肌文庫 2007年