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第215回 もうひとつ上の法則②

あけましておめでとうございます。
今年は厄年、八方塞、暗剣殺…新しい暦を見て心配している声を聞きます。
確かに厄年や暗剣殺は迷信ではなく、天体の運行と人の年齢を照らし合わせて算出する根拠のある東洋の科学なのですが、絶対的に影響を受けるわけではないので気を付けても恐れる必要はありません。私たちに影響を及ぼす運気はいくつかの階層になっています。まず、実際の現象の上には「時至る」という法則があります。例えば、鍼灸はよく効きます。苦痛の改善には目を見張る効果があります。しかし、鍼灸治療をして苦痛が改善したとしても、鍼灸治療の法則だけで救われたのではありません。
「時至る」というもうひとつ上の運気で鍼灸院へ来院し、治療をきっかけに治っただけなのです。結婚も良い人と出会ったから結婚するのではなく、婚期至りて良い人と巡り合うことが出来るわけです。どれだけ相性の良い人と巡り合えても時が至らなければ絶対に結婚はできません。そして厄年も暗剣殺も時がもたらす運気ではあるのですが、さらにこれらを見下ろしてしまうもうひとつ上の法則があります。それは「人盛んにして天に勝つ」です。つまり「強気に生きると運が良くなる」という法則です。いくら占いで今年の運気が大吉でも弱気で生きれば必ず運は下降します。これは弱いものは淘汰されるという最上階にある自然の法則で、人は厄年や暗剣殺で滅びることはなくても、強気に生きないと滅びるように設定されているのです。強気と言っても喧嘩腰になるとか、無理矢理気合いを入れるようなことではありません。厄に微笑み、災いを受け入れる生き方、「何処吹く風か」と熱く冷め、冷たく燃えるのです。
江戸時代の僧侶良寛さんも「災難に逢う時は災難に逢うが良く候。これぞ災難を逃れる妙法なり」と教えています。強気の生き方をしている人の外見は例外なく強靭には見えず、血気盛んでもなく、良寛さんのように飄々として穏やかです。一年の目標は「強気に生きる」毎年これで全て大吉です!

第215回香肌文庫 2024.1.1

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