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第211回 生命力を診る

「含徳の厚きは赤子に比す。蜂蛇も刺さず、猛獣も襲わず、怪鳥も打たず…」
上の一文は古代中国の思想「老子」の教えですが、「徳ある人物とは赤ちゃんの様である。無抵抗で無為自然であるがゆえ猛獣も襲わない」と訳すのが通常です。ただ、これは哲学的な訳し方であって、運命学的な見方をすれば、「生命力が旺盛であれば何物にも襲われない」となるのです。
つまり、生命力溢れる赤ちゃんの様であれば健康で長生き出来るということです。では赤ちゃんの様であるとはいったいどういう姿なのか?それはズバリ、下腹部がふっくらと盛り上がっていることです。
皆が憧れる割れた腹筋ではダメです。筋力は後天的な力であって生命力とは違います。剛強になろうとすることへの警告をする老子に言わせれば、筋骨隆々のマッチョは蜂に刺され、怪鳥につつかれるでしょう。

生命力が弱ってくるとこの下腹部がシワシワになり弾力がなくなってきます。
高齢でもここの弾力があればいくら口で「もうダメだ」と言っていても心配無用。まだまだ大丈夫です。
とくに長生きの人はポッコリと出ています。本人は恥ずかしいから凹ませたいと言うのですが、これは肥満太りとは別ものです。私は高齢の方が見えると必ずここを診ます。少し弱ってきたなと思えば下腹部のツボへ「長寿のツボです」と言ってお灸をしてあげます。
腹囲値測って一喜一憂しているのは日本人だけです。下図を見てください。古代に描かれた健康人のイラストはみんなポッコリお腹です。



第211回香肌文庫 2023.9.1

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