香肌文庫 第194回 陽主陰従と陰主陽従
鍼灸は「形」よりも目には見えない「気」というものを重視します。例えばガン細胞を外科手術で取り除いても再発することが多いのは、そこに病気という病の気が残っているからです。ですからガンを作ってしまう気の流れを変える必要があります。病気が病巣を作る、つまり気が形を作るのです。例えば荒々しい性質の人は顔も怖い形相となり、字を書けば暴力的な刺々しい字体になります。反対に優しい性質の人は穏やかな人相で、丸く柔らかい字を書きます。形を見ればその人の持っている気が読めるわけです。気は陽であり、形は陰であることからこの法則を「陽主陰従」といいます。陰が陽に従うという意味です。
日常起こる嫌な事(形)も自分の気分(気)をコントロールすることで風景が変わり別世界に移動できます。
しかし、形が出来上がってからはこの関係が逆転し「陰主陽従」つまり、形が気を支配する関係となります。例えば、高級車に乗って高価な物を身に付けていれば豊かな気分になったり、整形手術をすることで明るく前向きになれたり、子猫で癒されたり、また、姓名判断で改名することにより運気が変わるのも同じ現象です。中々自分の気分をコントロール出来ない場合はこのように形という風景を先に変えてしまうことで気分が変わってきます。
陽主陰従から陰主陽従、この法則は男女にも当てはまります。
結婚前は女性はしおらしく男性に従い「一生あなたに附いて行きます♡」なんて事を言います。
しかし結婚してからはどうでしょう?「ちょっとあなた、ゴミ出しといて💀」多くは妻の奴隷ですね。
ということで急いで花見に行ってきます。だってすぐに散ってしまいますし…。
第194回香肌文庫 2022.4.1