香肌文庫 第192回 運気を上げる方法4
誰にでも自分に力を与えてくれるラッキーカラーがあります。ラッキーカラーは四柱推命などから知ることができるのですが、使用に際しては注意が必要です。もし黒がラッキーカラーなら、例えば白っぽいコーディネイトの中にカバンだけ黒を持ったり、マフラーだけを黒にするのです。頭から足まで全て黒尽くめに揃えてしまうと効果がなくなるのです。これは占いの聖典であり東洋哲学で最も位の高い「易経」に書かれているのです。易経にはその中で最も含有量の少ないものが主役になると説明しています。例えば鑑定をしていて人相、手相、星占いどれからも剛毅な性格が予想されたとします。しかし姓名判断のみ柔和な性格を示していれば、その人は柔和な人間になっている場合が多いのです。
よく様々な開運法や開運グッズを片っ端から試す人がいますが疲れるだけです。もし抜け目があればそこが足を引っ張る可能性もあります。一つだけで良いのです。
鍼灸治療でも肝が旺盛な体質を肝虚とか脾が旺盛な体質を脾虚という呼び方をするように、五臓の中で最も虚(不足)しやすい臓がその人の主役臓器になっています。
自分の見せ方に応用するなら、例えば好感度を上げたい場合、常に至れり尽くせりで周囲に気配りしているといつか疲れてしまい、少しでも横柄な素振りを見せようものなら即アウトです。それなら普段はぶっきら棒に過ごしていて、ごくたまに親切を施せば善人昇格です。
「杞を以って瓜を包め」このように「易経」は教えています。訳しますと「高い木の上に美味そうな瓜の実がたった一つ、茂った葉に隠れている。風が来て葉がゆれるとチラチラとほの見えて、その瓜をいっそう甘味にみせる」これこそ運気を上げるコツであります。
第192回香肌文庫 2022.2.1