香肌文庫 第191回 寅年の過ごし方
あけましておめでとうございます。今年は寅年生まれの人が年男年女となりますが、昔から年男年女は年神様の御加護を受けられるため縁起が良いとされています。干支はやみくもに並べられたのではなく、天体の運行を基に作られている天文学で、自分の干支と天の干支が一致するということは宇宙の波動と同期することになるため、年神様の御加護を受けられるのです。
しかし、これまで自分が年男年女の年に何か特別な出来事があったでしょうか？おそらく多くの人が「…」であると思います。ただの迷信なのでしょうか？
いやいや、まんざらでもなさそうです。ちょっと視点を変えて、生まれ年ではなく生まれた日の干支から考察してみたところ「あっ！」という例が多かったので紹介したいと思います。
まず、寅年を迎えた今年から本格始動となる岸田文雄首相は1957年7月29日寅の日に生まれています。
昨年の丑年に安倍晋三から首相を引き継いだ菅義偉は1948年12月6日丑の日生まれです。ちなみに安倍晋三は1954年9月21日辰の日生まれですが、歴代最長の盤石を築いた第二次安倍内閣発足は2012年の辰年でした。
海外を見てみますと、昨年の丑年に大統領となったバイデン氏は1942年11月20日生まれですが、やはり丑の日に生まれています。政界以外を見ても、大谷翔平選手がドラフト一位指名でプロになった年は2012年の辰年でしたが、彼も1994年7月5日辰の日生まれです。
もちろん全てが当てはまるわけではありませんが、生まれた年よりも生まれ日の干支が同期する年に転機が訪れたり、主役になって活躍している人が圧倒的に多いのです。自分の生まれ日の干支を知りたい場合は万年暦ですぐに調べることができます。
鍼灸医学でも十二経絡の流れを十二支に対応させ、流行病や病の予後などを予測したりします。寅年の今年は肺の経絡が相当するのですが、肺機能が旺盛な体質の人は水を得た魚のように壮健に過ごせ、反対に肺機能が虚弱の人は休みたいのに当番が回ってくるので辛い一年となってしまうわけです。
それでは寅年や寅の日生まれでない人は今年は年神様の御加護を受けられないのでしょうか？
心配いりません。良い方法があります。それは寅に関する物を身につけることです。寅の置物や絵を飾ったりするのです。開運グッズで十二支ペンダントも売っているようです。大阪のおばちゃんは寅や豹柄の服が大好きですから今年はさらにパワーアップです。私は大好きな寅さんでも視ることにします。
「私こと昨年を思い起こせば恥ずかしいことの数々、今はただひたすら反省の日々を打ち過ごしております。本年があなた様におかれまして幸多き年でありますよう心よりお祈り申し上げます。」寅次郎
第191回香肌文庫 2022.1.1
