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香肌文庫 第18回 五十肩 膝関節痛 なぜ女性に多いの? ~陰陽の法則~

腕を上げたり背中に手を回せない五十肩、階段の昇降や正座がつらい膝関節症、これらの症状は鍼灸院や整形外科を訪れる患者の上位を占めるのではないでしょうか。そしてこれらの症状で悩む患者は女性が圧倒的多数を占めています。なぜでしょうか?
おそらく現代医学では説明がつかないでしょう。しかし東洋医学の理論で考えると不思議なことではないのです。
東洋医学は陰陽論というものが土台になっています。陰陽論と言っても難しくありません。男は陽で女は陰、太陽は陽で月は陰、動は陽で静は陰など、なんとなく分かるのではないでしょうか。そして人体というものも陰陽に分かれるのですが、動きのある手足の陽に対し動きの少ない胴体は陰とします。単純に考えますと、男は陽だから同じ陽である手足の病になりやすく、女性は陰だから陰である胴体の病、つまり内臓の病にかかりやすいという結論になります。しかしそれでは今回の題目と矛盾してしまいます…。

実は男は陽、女は陰と言っても、それは精神、つまり“心”のことなのです。肉体としては男は陰、女は陽となっています。陽を強く、陰を弱いとすることから、男は精神は強いが肉体は弱く、女は精神は弱いが肉体は強いといえます。出産の苦しみは女性だから耐えられるのです。鍼治療でもビクビクしているのはたいてい男の方です。逆に精神的ストレスには男性の方が耐えられます。つまり男は肉体は陰であるため陰の病である内臓病、腰痛になりやすく、女の肉体は陽であるため陽の病である五十肩、膝関節痛になりやすいのです。
リウマチが女性に多いのも納得できます。ただし陰陽は完全な真二つでなく、陽に近い陰、陰に近い陽もあるため例外も当然あります。

第18回香肌文庫 2007年

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