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香肌文庫 第172回 一目惚れには要注意

好き嫌いというものは分かりやすいのですが、相性というものは厄介で、それは自分で意識できないことが多いからです。相性も色々な方面からの見方があるのですが、性格の相性を知る方法として互いの十二支から知る「沖(ちゅう)」という法則があります。全て挙げると子と午、丑と羊、寅と申、卯と酉、辰と戌、巳と亥となっています。これは下図のように十二支をぐるっと円に配当して正反対の位置に居る者同士となっており、持っている感性も自分とは正反対のため相手が新鮮に見え、魅力的に感じてしまうのです。一目惚れやスピード婚などは子年生まれと午年生まれ、酉年生まれと卯年生まれなど、沖同士の場合が非常に多いのです。ただしスピード離婚の率も高いのですが…。一目惚れは良い意味でのインスピレーションや吉兆とはまったく波動が異なります。沖同士は最初こそ新鮮味を感じて引かれますが、結局は互いに受け入れられなくなり、剋し合う関係になりやすいのです。つまり相性とは縁というか、引かれやすい者同士であって、悪い相性だから最初から引き合わないというものではないのです。それが冒頭で言った「厄介」という理由です。

鍼灸治療でもこの「沖」の法則を使います。難しい話になるので簡単に紹介しますと、十二支は鍼灸の対象である十二経絡に相当し、体調不良のときはどこかの経絡に沖の関係が発生しているのです。そして沖の関係を断ち切るツボに施術することによって解放してあげることができ、体調も改善されるのです。
治療の経験から言うと、沖の関係は互いが剋し合うというよりもどちらかが一方を剋しやすい、力差が生じやすい関係と見てとれます。
野菜栽培でもアレロパシーと呼ばれる現象があり、トマトとジャガイモ、大根とネギなどは近くに植えるとどちらか一方の育ちが阻害されることが分かっています。これも沖と同じ相性関係といえます。

普通にやっていても疲れやすい場所、自分が生かせない、自分の特技が潰されてしまう場所というのはなにか自分にとって沖の関係となっている人が存在している可能性もあります。また、十二支は人だけでなく自然界全てのものに当てはめることができるため原因が物や場所の可能性もあります。
もし沖が原因なら無理して頑張るよりも別の場所へ移った方が力を奪われずに済みます。真面目にがんばっているのに報われない人は一度周囲の環境を見直してみてください。


第172回香肌文庫 2020.6.1

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