香肌文庫 第16回 補法と瀉法～簡単10円玉療法
鍼治療の手技には補法と潟法というものがあります。分かりやすく言うと、補法とは不足しているものに力を与えてあげる方法、潟法とは余分な力を抜いてあげる方法を言います。鍼治療とは結局この補法と潟法の使い分けなのです。虚弱や冷えている部分には補法、腫れて熱している部分には潟法といった具合です。
また、補法と潟法は鍼治療の手技だけではありません。自然界に存在する全ての物が補法か潟法いずれかの働きをするのです。食べ物だと、生姜やニンニク、根菜類など体を温めるものは補法、梅干や酢、柑橘系は潟法の食べ物です。
人間関係でも、会うと元気をくれる相手は補法、逆に会うと疲れを感じる相手は潟法の人です。決して補法が良くて潟法が悪いのではありません。優しく癒してくれる補法の先生、言うこと聞かない患者を厳しく叱る潟法の先生、両方必要です。
鉱物も種類によって補法の働きをするものと潟法の働きをするものに分かれます。補法の代表は金、潟法の代表は銅です。
そしてこれを治療に応用することができるのです。どこか体に痛い部位があればそこに銅をあてるとよいのですが、それには１０円硬貨が最適です。膝が腫れて痛む部位、首肩の痛み、捻挫などに使えます。
昔の人は頭痛がするとコメカミに梅干を貼ったそうですが、理にかなった方法ということが分かります。
１０円硬貨はできればアルコールなどで消毒してから使用して下さい。
第16回香肌文庫 2006年
また、補法と潟法は鍼治療の手技だけではありません。自然界に存在する全ての物が補法か潟法いずれかの働きをするのです。食べ物だと、生姜やニンニク、根菜類など体を温めるものは補法、梅干や酢、柑橘系は潟法の食べ物です。
人間関係でも、会うと元気をくれる相手は補法、逆に会うと疲れを感じる相手は潟法の人です。決して補法が良くて潟法が悪いのではありません。優しく癒してくれる補法の先生、言うこと聞かない患者を厳しく叱る潟法の先生、両方必要です。
鉱物も種類によって補法の働きをするものと潟法の働きをするものに分かれます。補法の代表は金、潟法の代表は銅です。
そしてこれを治療に応用することができるのです。どこか体に痛い部位があればそこに銅をあてるとよいのですが、それには１０円硬貨が最適です。膝が腫れて痛む部位、首肩の痛み、捻挫などに使えます。
昔の人は頭痛がするとコメカミに梅干を貼ったそうですが、理にかなった方法ということが分かります。
１０円硬貨はできればアルコールなどで消毒してから使用して下さい。
第16回香肌文庫 2006年
