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香肌文庫 第150回 睡眠と方位

成人の30%にあたる人がグッスリ眠れない、目が覚めやすいなどの睡眠不満を持っているそうです。
不眠改善の方法も色々ある中、副交感神経を高めリラックス効果がある鍼灸もお勧めの一法なのですが、色々試される前に寝室で確認してもらいたいことがあります。それは「枕の向き」です。
睡眠の不満を持つ人の中で、もし南や南西の方位に枕を向けていたなら、枕の方位を北寄りに変えることで改善することが多いのです。

北枕は死んだ人と同じで縁起が悪いと嫌う人もいますが、北枕は仏様が永久に目を覚ますことのないようにとの意味があるのです。つまり北枕は落ち着いてグッスリ眠れるのです。
なぜ北枕がよく眠れるのかというと、地球は磁気が北のN極から南のS極に向かって流れているため、寝位をそれに合わせることで頭から足に向かって気血がスムーズに流れるのです。もしくはもっと簡単に「健康は頭寒足熱だから頭は北、足は南」と考えてもよいです。
ただし正確な方位を意識し過ぎて四角い部屋に斜めに寝ることだけは絶対タブーです。これは三角地に住むのと同じで鋭利作用が働き、棘棘しい気分となって逆効果となります。

また、勉強中に机に座ってられない、すぐに外へ気が向いてしまうという子供も机が南に向いていることが多いのです。会社などのオフィスでも同じです。これも机の向きを北寄りにすることで落ち着いて座っていられるようになります。南向きの机は営業、外回り担当の社員にすればよいのです。
北は気分を沈めて深い思考をするのに適し、南は明るく開放的になります。例えば、東北へ旅に出ると、「人生トハ何ゾヤ…」というしみじみとした気分になります。太宰治や宮沢賢治らの作家が東北地方に集中するのもこういった方位作用が関係ありそうです。反対に九州や沖縄へ行けば、気分はケセラセラです。

話がそれましたが、グッスリ眠れないという方、もし南寄りの枕だったらさっそく北寄りに変えてみて下さい。ただ、この猛暑ではどっち向いても眠れませんよ。暑中お見舞い申し上げます。

第150回香肌文庫 2018.8.1

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