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香肌文庫 第144回 秘伝脈診占い

脈診は東洋医学独自の診察法です。習得するには長い期間を要しますが、正しいツボの選択、正しいツボの位置を確認するのには大変便利で確実な方法です。
脈診は鍼灸だけでなく漢方薬においても用いられ、脈診と症状を照らし合わせて処方を行うのが本来のやり方でした。しかし今では鍼灸や漢方で脈診を行う先生も少なくなっています。現在は東洋医学の世界に限らず何でも頭で決める、つまり理論やデータで決定して行おうとしますが、理論やデータと実際とのズレは往々にしてあるのです。理論やデータも重要な指針ではありますが、より正確に行うなら、実際と理論との間を往ったり来たりしなければなりません。理屈はともかく、脈診は実際を知ることの出来る診察法の一つです。
テレビや雑誌の星占いでも、今日は不慮の災難に注意などとあります。もちろん占いの理論では間違っていないのかもしれません。しかし顔を見て、血色もよく生き生きと輝いている人が災難に陥ることはまずありません。むしろ吉日となるはずです。
手相の生命線が短く切れていても、手に弾力があり血色も良れば長生きの可能性もあります。星占いや手相は理論であり、血色は脈診と同じく実際を表しているのです。
ですから本当に災難に遭遇するのであれば、一見普通に見えても血色が曇っていたり、行動パターンに変化が起こってくるものです。いわゆる前触れです。

しかし我々は微妙な血色の変化など気付かず、前触れの察知もできません。そこで今回は脈診による危険予知法、「三脈の法」を紹介したいと思います。
三脈の法の起源は古代中国ですが、日本へも古くから伝わり、これで震災や戦火から免れたという記録も多く残されています。そのやり方ですが、
➀まず左手で右手首の脈拍をみます。
➁そのまま右手を開いて、人差し指と親指で首を挟み、左右の頸動脈をみます。
これで手首の脈拍と左右頸動脈三箇所の脈拍が同時に打っていれば正常です。しかし、三箇所の脈がバラバラに乱れて打っているときは目前に危険が迫っていることを告げているのです。
訳もなく嫌な予感がする時などは三脈の法を実践してみて下さい。

第144回香肌文庫 2018.2.1

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