香肌文庫 第143回 確実な開運法
古代中国人は、天地に順応したより良い人生を送る方法として、命・相・卜・仙・医の五術を学びなさいと教えてくれています。極簡単に言いますと、命術とは生年月日から宿命を予測する術で、四柱推命や九星術が
これにあたります。相術とは形からその性質を知る術で人相、手相、家相などです。卜術とは易学のことで、私たちの身の周りに起きる諸事百般を自然の運行にあてはめ、その正しい対処法を教えています。ここまでは運命学、いわば占いです。
残りの仙術と医術ですが、仙術とは養生法のことで、健康で長寿を全うするための様々な方法です。最後の医術は鍼灸や漢方のことです。
これら五術は「全て一道」とされているのですが、これから考えられることは、医術や仙術も、命術・相術・卜術と同じで、運を良くするための方法であるということです。
つまり良い人生とは運が良い人生であり、五術はどれも運を良くする方法といえます。
繰り返し言いますが、鍼灸や漢方の医術も仙術も運勢を良くする方法なのです。
最近は「シンクロした!」という言葉が巷でよく使われていますが、シンクロとは共鳴することです。そしてこのシンクロが発生するのは同じ波動、同じ気を持ったもの同士となっています。ですから鍼灸や漢方、養生法で気血の巡りを良くし、体に陽気が充実すれば、明るく、力強い現象とシンクロすることになります。当然運気は上昇します。それでは運が良いとはどういうことなのか?
運が良いとは「運びが良い」ということです。必要な時に必要なものが手に入り、困ったら助けが現れ、努力したらその分報われるということです。決して不相応な大金を手にできたり、突然モテまくるというようなことではありません。
私は易を習い初めた頃、吉方位へ宝くじを買いに行ったり、サイコロを持って船橋競馬場へ行ったりしていたのですが、占いが的中して儲けたことはまったくありませんでした。
そこで易者の先生に「どうして当たらないのですか?」と質問したことがあります。先生は「易は春夏秋冬です。ギャンブルの機能に合いません」とピシャリ言いました。
確かに易には宝くじや競馬で大儲けするといった突発的な喜び、いわゆる棚ボタ的なことが良いとは一切書かれていません。ですから、すごく良い卦が示されても、それが大当たりを示すとは限らないのです。私たちがラッキーだとかツキがあるといったことも実は冬から突然夏に変わるような反自然的なことであり警戒すべきことなのです。人生は誰でも春夏秋冬を繰り返します。冬には冬にふさわしく、春には春にふさわしい過ごし方をすることが天地に順応したより良い人生の送り方、運の良い生き方であると易は教えてくれています。易(卜術)を勉強すると、平凡な教えこそ最も偉大で貴いということがよく分かります。
私たちは運を良くする方法を考える時、五術の中にある命術・相術・卜術などの占いに頼ろうとします。しかし本当は、医術・仙術こそ最も確実で最優先すべきなのです。それは金運も恋愛も出世も、全て健康の延長線上にあるものだからです。
パワースポットへ行くのも、占い師へ相談に行くのも悪くありませんが、まずは悪習慣を止め、早寝早起き、正しい食生活、適度な運動をするなど、健康管理することが最優先であり、陽気とシンクロできる確実な開運法なのです。
最後になりましたが、明けましておめでとうございます。今年一年が皆さまにとって良い年となりますようお祈りいたします。困ったときにはまず鍼灸院で開運を!
第143回香肌文庫 2018.1.1
これにあたります。相術とは形からその性質を知る術で人相、手相、家相などです。卜術とは易学のことで、私たちの身の周りに起きる諸事百般を自然の運行にあてはめ、その正しい対処法を教えています。ここまでは運命学、いわば占いです。
残りの仙術と医術ですが、仙術とは養生法のことで、健康で長寿を全うするための様々な方法です。最後の医術は鍼灸や漢方のことです。
これら五術は「全て一道」とされているのですが、これから考えられることは、医術や仙術も、命術・相術・卜術と同じで、運を良くするための方法であるということです。
つまり良い人生とは運が良い人生であり、五術はどれも運を良くする方法といえます。
繰り返し言いますが、鍼灸や漢方の医術も仙術も運勢を良くする方法なのです。
最近は「シンクロした!」という言葉が巷でよく使われていますが、シンクロとは共鳴することです。そしてこのシンクロが発生するのは同じ波動、同じ気を持ったもの同士となっています。ですから鍼灸や漢方、養生法で気血の巡りを良くし、体に陽気が充実すれば、明るく、力強い現象とシンクロすることになります。当然運気は上昇します。それでは運が良いとはどういうことなのか?
運が良いとは「運びが良い」ということです。必要な時に必要なものが手に入り、困ったら助けが現れ、努力したらその分報われるということです。決して不相応な大金を手にできたり、突然モテまくるというようなことではありません。
私は易を習い初めた頃、吉方位へ宝くじを買いに行ったり、サイコロを持って船橋競馬場へ行ったりしていたのですが、占いが的中して儲けたことはまったくありませんでした。
そこで易者の先生に「どうして当たらないのですか?」と質問したことがあります。先生は「易は春夏秋冬です。ギャンブルの機能に合いません」とピシャリ言いました。
確かに易には宝くじや競馬で大儲けするといった突発的な喜び、いわゆる棚ボタ的なことが良いとは一切書かれていません。ですから、すごく良い卦が示されても、それが大当たりを示すとは限らないのです。私たちがラッキーだとかツキがあるといったことも実は冬から突然夏に変わるような反自然的なことであり警戒すべきことなのです。人生は誰でも春夏秋冬を繰り返します。冬には冬にふさわしく、春には春にふさわしい過ごし方をすることが天地に順応したより良い人生の送り方、運の良い生き方であると易は教えてくれています。易(卜術)を勉強すると、平凡な教えこそ最も偉大で貴いということがよく分かります。
私たちは運を良くする方法を考える時、五術の中にある命術・相術・卜術などの占いに頼ろうとします。しかし本当は、医術・仙術こそ最も確実で最優先すべきなのです。それは金運も恋愛も出世も、全て健康の延長線上にあるものだからです。
パワースポットへ行くのも、占い師へ相談に行くのも悪くありませんが、まずは悪習慣を止め、早寝早起き、正しい食生活、適度な運動をするなど、健康管理することが最優先であり、陽気とシンクロできる確実な開運法なのです。
最後になりましたが、明けましておめでとうございます。今年一年が皆さまにとって良い年となりますようお祈りいたします。困ったときにはまず鍼灸院で開運を!
第143回香肌文庫 2018.1.1