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香肌文庫 第128回 年上女房は更年期障害にならない?

更年期障害と言えば卵巣機能低下によるホルモンバランスの崩れが原因とされ、女性特有の症状とされてきました。しかし最近では男性でも更年期障害と診断されるケースも増えていることから、卵巣機能の問題だけでなく、ストレスによる影響が大きいのではないかと言われています。つまり女性のホルモンバランスの崩れも発端はストレスから起こるのです。
鍼灸院にも更年期の諸症状で悩む人が訪れますが、話を聞いているとやはり精神的ストレスが原因となっている場合が多いように感じています。ストレスも人それぞれで、姑との関係、夫婦間の問題、子供の進路、子離れ…など多様です。確かに更年期障害の出始める年齢に比例して起こりやすい問題ばかりと言えます。
しかし、これ以外にもあまり知られていないマル秘の原因があるのです。
それは夫婦間の性生活の問題です。簡単に他人に話せる内容ではありませんし、自分自身もそのことに気づいていない場合も多いため、あまり取り沙汰されてはいません。しかし女性の更年期障害の原因としては核心に触れているのではないかとも思えるのです。
具体的には男性と女性の性欲の年齢差が原因になっているようです。個人差はありますが、男性は10代後半~20代をピークに徐々に下がりはじめるのに対し、女性は40前後にピークとなる場合があります。 これはセックス快感度と同じで、男性の方が早く盛り上がって竜頭蛇尾に終わるのに対し、女性は初めより終わりに至るほど盛り上がっていく傾向があります。つまり一回のセックスも年齢的な性欲も、女性が盛り上がる頃、男性は衰えてしまうのです。男女の相性というものを生理機能だけで考えるなら、ある程度年齢差のある年上女房の夫婦の方が上手くやっていけるのかも知れません。

それはさておき、更年期の女性がみんな欲求不満になっているわけではもちろんありません。習い事やサークル活動などを始め出して、無意識に昇華させている人がほとんどです。むしろ男性の方がショボクレになっています。また、離婚の原因として「性格の不一致」「価値観の違い」などという話をよく聞きますが、これも「性生活の不一致」の延長ではないかと思われます。なぜなら女性は、強姦された相手でも愛してしまう可能性があると言われるほど、愛の感じ方が触覚的なのです。立派な事を言ったり、カッコイイだけでは満足しません。
これに対して男性は視覚的です。「中高年の奥様、後ろから見たらムーミン、前から見たらくまモン」とは綾小路きみまろのネタですが、女性は結婚してからも怠慢にならず綺麗でいないと、男性の愛は増々萎えてしまうのです。
今回は読んでいて気恥ずかしくなるような内容だったかもしれませんが、男女の基本的な部分でありますし、ちょっと知っておいて下さい。

第128回香肌文庫 2016.10.1

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