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香肌文庫 第3回 東洋医学と西洋医学

「東西医学の融合こそ21世紀の医学である」このような話をよく耳にすることと思います。
では、東洋医学と西洋医学の違いとはどのようなことなのでしょうか?

はり・きゅう治療を受けた方は経験されていると思いますが、例えば右肩が痛いのに左肩に鍼を刺したり、
頭が痛いのに足に鍼を刺したり患部とはまったく別の所へ鍼を刺され不思議に思われたことでしょう。
「どうして痛い所に刺してくれないのかしら…」などと不愉快な思いをされる方もおられるようです。
なぜ患部に鍼を刺さないのでしょう?
その理由は、東洋医学は「病気」を対象にしていないからなのです。では、何を対象にしているのかというと、その人が元々持っている「元気」を対象にしているのです。つまり、「抵抗力」を高めてあげることによって病気を治そうするのです。決して病気を追い払おうとするものではありません。

これに対して西洋医学は痛い所へ直接注射や投薬を行ったり、場合によっては患部を切除してしまいます。
つまり「病気」が直接の治療対象となるのです。以上が東洋医学と西洋医学の本質的な違いです。
決してどちらが良いとか悪いとは言えません。例えば、感染などによる中毒症や死にかかわる重篤な症状に対しては速やかに西洋医学的な処置を施さなければなりませんし、増加の一途をたどる「生活習慣病」などは西洋医学な処置ではなかなか減少の傾向をみせず、東洋医学的な処置の有効性が認められています。また、治療法の決め手が難しい自律神経失調症や神経症などもはり・きゅう治療が効果的です。

第3回香肌文庫 2004年


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