鍼灸は無言のカウセリング
たとえ立派な医学的病名がつけられたとしても、やはり何か心の悩みが原因となっている場合が多いように感じています。
ですから症状を消す薬を服用するだけでは難しく、心のカウセリングや環境を見直してあげる必要もあります。
もちろん鍼灸も同じで、症状を消す治療ばかりしていても解決しません。 ただ、鍼灸には「本治」と呼ばれる治療方法があります。これを行うことにより多少なりとも気分を楽にしてあげることができるのです。なぜ鍼灸でそれが可能かと言いますと、感情は五臓から発するとしているためです。
現代医学に慣れ親しんでいる我々は感情や性質というと、どうしても脳のなせる業と考えます。
東洋医学でも脳の認識はありますが、それが全ての大元とはしていません。徹底して五臓としています。鍼灸は経絡を調節して五臓に影響を及ぼす治療ですから効果が期待できるのです。
沈思は脾、恐は腎、怒は肝、悲は肺が弱った時に発せられます。
きちんと学校へ行く子だけが良い子なんて思いませんが、鍼灸で多少でも笑顔が戻れば良いと思っています。