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香肌文庫 第64回 マクロ的思考 

いつもに増して食欲がある。最近やたらと元気でがんばれてしまう。こういう状態が続くとしばらく経って体調を崩すという方は結構多いのではないでしょうか?好調は不調の予波と言えます。
生身の我々は好調不調の波の中で生きています。東洋的思考ではこの波を陰陽と言い、「陰極まれば陽となり陽極まれば陰となる」という法則性があるとしています。
例えば風邪を引いた時、最初は悪寒でブルブル震えますが、極まると高熱が出てフーフーと唸ります。これも陰極まり陽となるです。これらを西洋的合理思考で考えますと、「元気だからって無茶をしたから病気になったのだ」とか「発熱はウイルスに対する免疫機構‥云々」となります。
また、我々の日常で変化と言えば季節ですが、寒い冬が極まると転じて春に向かい、暑い夏が極まると転じて秋に向かいます。これも陰極まりて陽となり陽極まりて陰となるの代表例です。これも西洋的思考で考えますと、「地球の公転により太陽の位置が変わるからだ」となります。
社会での変化はどうでしょうか。例えば90年前半に起こったバブル崩壊も西洋的思考で見ますと、政策金利引き下げ云々、土地融資の規制云々、投資家の一斉売り、¢%?#*§☆◎?%£$∈◎…となりますが、東洋的思考なら一言、「陽極まって陰となる」で終わりです。
我々にも変化があります。男は陽なので本来猛々しいものですが、年を重ねると柔和に変わっていきます。反対に陰の女性はどうですか?正反対ですね。

このように見ていくと、東洋的思考とはマクロ的思考、西洋的思考とはミクロ的思考と言えます。
西洋医学はミクロの医学、東洋医学はマクロの医学と言われるのもこういった思考で人体を診るからです。
各分野の勝負師はこの陰陽が転じるタイミングを読むのが絶妙です。緻密に分析研究しても最後は陰陽の変化
が読めるかどうかで決まります。名将の必須条件です。どれだけ物事を緻密に理解してもその動きは陰陽の法則からは外れません。ミクロの勉強と合わせ、このマクロ的思考である陰陽論を人生の上で常に意識していただければ鬼に金棒です。           

第64回香肌文庫 2011.6.1

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