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香肌文庫 第104回 らしくない

タバコで体を壊しやすい人ってどんな人だと思いますか? それはタバコが似合わない人です。似合う人はタバコを吸っていても絵になり、まるで体に良いことをしているかのように見えます。似合うとは健康的に見えるということです。仕事でも自分に似合わない事をしていると疲れやすいものですが、自分に合った仕事をしている人は早朝から夜遅くまで仕事をしていても生き生きとしています。働くことが似合って見えます。
さて、そろそろ風に涼しさを感じる季節になってきましたが、風にも季節に似合った風があります。
鍼灸の古典「九宮八風扁」によると、その季節にふさわしい方角から吹く風を実風、その季節らしくない方角から吹く風を虚風としています。そして実風は体に悪影響を及ぼすことはないが、虚風は人を病気にすると説明しています。「春は東よりの風は良いが、西から吹く風は体を害し、冬の北風に害はないが南風は体を害す」とあります。日本は大陸とは季節の風向きも違いますが、春夏は南東、秋冬は北西が常風です。つまり暑い夏に西寄りの涼しい風が吹いて喜んでいたり、冬に南東寄りの温かい風が吹き「今日は楽だなあ」と油断していては体調を壊すということです。現代では夏の冷房で体調を崩してしまったり、冬の過度な暖房が却って風邪を引きやすい体質にしてしまう傾向がありますが、これも虚風にあたるのと同じことです。
また、虚風にあたって病気になる前兆として、穏やかな人は短気になり、普段威張っている人は大人しくなります。らしくない風にあたると、その人らしくなくなるのです 風も人も何事も「らしくない」時には要注意ですね。皆さんの奥様やご主人、急に優しくなったりしてませんか? 

第104回香肌文庫 2014.10.1

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