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香肌文庫 第101回 親の意見と冷酒は…

まずはご自身の腕の皮膚を反対側の手指で力を入れて擦ってみて下さい。次に力を入れずに弱く擦ってみて下さい。後者の方が「ジワ~ッ」とした余韻が残ることが分かります。美女に擦られればなおさらですね。
鍼灸師になったばかりの頃によく注意されたことが「強過ぎ、やり過ぎ」でした。
鍼灸治療は「たったこれだけ?」というような微小な刺激だからこそ却って持続性のある変化を起こすことができるのです。赤ちゃんに行う小児鍼などは羽毛で擦るような刺激でしか変化を起こすことができません。
人が改心するのも耳に痛い忠告や立派な説法より、何気ない一言がきっかけとなるものです。
強い刺激や薬は変化させるのが速いとも言えますが、再発率も高いのです。それに対し弱い刺激は効果の出現が緩慢でも持続性を伴います。そこで気をつけたいのが病気やケガです。
極端な不摂生はすぐに体調を壊しますが、「これ位ならいいだろう」という不摂生をしているとかなり後になって症状がでます。例えば夏の不摂生が秋や冬に出たり、若い頃の無茶が中年以降に出たりします。

病というものはすぐに出るものほど軽く、時間を経て出るものほど根深いところがあります。交通事故で受けた軽い衝撃が後々治り難い症状となって現れることはよくあることです。
病が起こるには必ず原因があります。よく病気になって「何もした覚えないのに…」と思うことがありますが、ほとんどが忘れてしまった過去の不摂生や心労が原因しています。原因がいつあったのかを知る目安としては四年前、四か月前、四日前などを考えて見ます。詳しくは第83回「四年後のメダル」を参照して下さい。
そう言えば、ちょっと悪い事をするとすぐにバレル人っていますが、これも救われやすい人ですね。バレない方が後々怖いですよ!

第101回香肌文庫 2014.7.1

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