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香肌文庫 第5回 鍼治療はどうして血がでないの?

体のいたるところに鍼を刺してもまったく出血しない鍼治療。血管の場所を避けて刺しているわけでもありません。不思議に思われる方も多いでしょう。「鍼治療の針は細いから」と言う方もいます。しかし、鍼治療でも場合によってはミシン針くらいの太い針を刺すことだってあります。でも出血はしません。いったいどうしてなのでしょう?

私たちの体はご存知のように何兆もの多くの細胞から成っています。そして個々の細胞一つ一つはその人自身とまったく同じ習性を持っているのです。つまり、小さなあなたが何兆個と集まってあなた一人が出来ています。ですから体のどの部分をとってみても、あなたと同じ行動をするのです。もし誰かがナイフを持って向かってきたらどうしますか?もちろん身をかわします。
鍼を刺して出血しないのもこれと同じで、血管が危険を感じて身をかわすのです。しかし、急に襲れれば身をかわせず刺されてしまいます。お裁縫で誤って指を刺し出血するのはこのためです。
もちろん血管が密になっている部分は出血しやすいものですが、いずれにしてもゆっくり刺せば血管は自ら避ける性質を持っているのです。お医者さんの注射は血管を捕まえてから刺すため血は出ます。
稀に鍼治療していて出血をすることがありますが(心配ないのですが)、これは体が衰弱している時に見られます。つまり、身をかわす元気がないのです。 
 

第5回香肌文庫 2004年

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